早くも3回目、今日が西沢さんの最終回になってしまいました!あっという間だ、と三宅さんに聞いていましたが…本当にあっという間でした。
今日のテーマは「世界オーボエ ふしぎ発見」 です。
あれ、どこかで聴いたような…オーボエの仲間の楽器を、曲とともにご紹介していきたいと思います。どんな仲間たちが登場するのでしょう!楽しみです。


今夜はひちりき、やんごとなきみやびやかな感じでスタートしています。
実は、雅楽で使用されるひちりき、竹の管で作られる日本の伝統的な管楽器ですが、こちらは、実はオーボエの仲間なんです。
7月の放送の時に、大久保さんにもオーボエのリードを見て頂いて、船のオールのような2枚の葦があわさってできているーってお話し頂きましたけど
この篳篥も同じ葦を使ったダブルリードの楽器なんですね。雅楽では笙と龍笛(りゅうてき)などと共に知られた楽器ですけれども中国から6世紀頃に日本に伝わってきたと言われていて、以来、今日に至っています。6世紀というと、500年代・・・っていうことですよね。

そう、オーボエっていう楽器が普及し始めたのが1700年代ですから、その1200年前に日本にはあったわけですね。もちろん、この篳篥がオーボエの原型というわけではないのですが、葦を2枚合わせて音を鳴らすという原理にもう気づいていたんですね。
オーボエの前身といわれるのもギリシャ伝説に出てきます。軍楽隊が大きな音で何かを知らせる時に使われたショームという管楽器です。

7月の放送でも聞いていただきましたけれども、オーボエにはドイツ、フランス、アメリカ、ウイーン様々な地域のオケで、使用している楽器が少しずつ違って音色も違うなんてお話をしましたけれど、まだまだオーボエにはほかにもいろんな親戚・家族の楽器があるんです。
オーボエはオーボエでも「愛のオーボエ」は「オーボエ・ダモーレ」といいます。オーボエとアモーレが一緒になった言葉ですね。その「アモーレ」です。「愛」です。なぜ、愛のオーボエと名前がついたのか定かではないのですが、ちょっと音源聴いてみましょうか。

♪ J.S.バッハ:オーボエ・ダモーレ協奏曲

オーボエに限らずバロック時代の楽器によくあることなんですが、やっぱりそれまでサロンで演奏されていたのが、大きなホールで演奏されるようになる音楽の存在意義みたいなものの変化とか、あとは、楽器そのもの汎用性やご家庭への普及とかも影響があるでしょうね。弦楽器だとヴィオラ・ダ・ガンバとか他にも木管楽器でいながら金管のマウスピースで吹く、「セルパン」とか絶滅危惧種になってしまった楽器ってのがあるんですね。

19世紀になって、ドビュッシーやラヴェル、R.シュトラウスらの作曲家がオーボエ・ダモーレの存在感を見直して、それぞれの作品にとりあげるようになっています。だから、音楽史的には「真ん中」の時代の空白はあるんですけれども現在もオーボエ・ダモーレはバロック音楽と、先月たくさん聴いていただいた「ボレロ」などで皆さんの耳に届くことはありますのでご心配なく!

一度衰退した楽器が100年の時を経てまた使われるって、面白いですね。そういうのも古典回帰っていうのかな、楽器そのものの音色の魅力を、作曲家が捨て置くことはできなかったんでしょうね。

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