日立システムズ エンジョイ!クラシック。りゅうとゆうの「低音からこんばんは!」

今日はお相手を大久保アナウンサーにかわりまして荒井アナウンサーがつとめます。今日はたった一つの音が世界を創る~コントラバスの魅力について語り尽くしたいと思います!早速まいりましょう!!

前回はディープパープルの武道館コンサートでベースギターに衝撃を受けた中学生時代、ブレッカーブラザーズのジャズに惚れ込んでウッドベースに転向した高校生時代、そして助川少年は、弓を手にし、クラシックのコントラバス奏者を目指すために音楽大学を受験する・・・というところまででしたね。

助川少年は生まれながらのコントラバス弾き、だったんでしょう。見事音楽大学に合格し中高6年間の男子校生活をしていたため、はじめに驚いたことは、「音大って、女子が多い~!」。それでカルチャーショックを受けました。

音楽の基礎的な勉強をしていなかったので、大学には合格したものの、助川龍早くも壁にぶつかります。附属高校出身の学生たちは高校時代から音楽に関する基礎的な知識とか音楽史とか勉強しているんです。
例えば、メロディを聴くだけで、楽譜におこせる訓練とか、楽譜を一目見ただけでさらさらと読んで歌う訓練とか。それにピアノとかヴァイオリンとかって小さいころから勉強してきた人が多いでしょう?僕みたいに高校生で、突然「そうだ、音楽大学行こう!」って思う人は肩身の狭い思いをして、コワい~って思いをしました。

そしてスタジオに、ものすごい存在感の助川さんの相棒・・・。コントラバスお持ちいただいています!大きい!!!身長170センチ。体重は10~15キロ。4本の弦が張ってあります。オケとかでは5本弦が張ってある5弦コントラバスを使うこともあります。

(♪助川さんの演奏)

助川生演奏「♪ソ・ソ・ソ・ソ・・・・」

ん?さっきから「ソ」しかなくないですか?

→→ モーツァルト:交響曲第40番 第1楽章

(その2)
助川生演奏「♪ソソソソソソソソ」

→→ モーツァルト:アイネクライネナハトムジーク冒頭
実は僕も音楽大学に入ってオーケストラの初めての授業。渡されたオケの楽譜に「ソ・ソ・ソ・ソ・」としか書いてなくて、え?これ何の曲?って思ったんです。で、オケの全奏の時間になって音出して見て、初めて、この曲だったのかーって思ったんです。そこからもう面白くなって。たったひとつの音なんだけど、今みたいに短調の曲も長調の曲も支える。この「ソ」ひとつの表情をどんなふうに弾くかだけでもオーケストラの音は変わるんだっていうことをここからどんどん気が付き始めるわけです。

 僕の大学に入ってすぐの師匠というのが、現在東京都交響楽団の首席奏者 池松宏先生だったんですけれど、池松先生は、コントラバスっていう楽器がどこか、お荷物とか、音程が悪いとか、カッコワルイいイメージの楽器だったのをコントラバスは輝けるっていう考えの持ち主で、ソロもオケも室内楽も大活躍されてる方なんです。今も時々一緒に弾かせてもらうんですけど、僕はもう池松先生には一生ついて行きたいと思ってるし、超えたいと思ってるんです。

さらにね、師匠の師匠・・・に僕は、習いに行くことになります。それが、大学4年の時。カナダのヴィクトリア島へ行き、世界一のソリストで、日本でも一世を風靡したことのあるゲーリー・カーというベーシストに出会います。
池松先生もゲーリーも、ほんっとに音楽への愛にあふれた奏者で、そしてものすごいエンターテイメントについて考えてて人をしあわせにするユーモアにあふれてる。この二人の師匠が、僕のコントラバス人生を明るくいつも照らしてくれたし、今も2人の考え方とか、音楽への姿勢に影響を強く受けています。

そして26歳の頃、札幌交響楽団に首席として入団当時、札幌交響楽団の音楽監督は尾高忠明さんで、オーケストラのスタンダード曲をそこでたたきこまれます。さらに入って1年目のシーズンラストには、札響の東京公演があり、そこでなんと・・・マーラーの交響曲第1番「巨人」。すごいコントラバスの大ソロがあるんですよ。

マーラー:交響曲第1番「巨人」 第2楽章冒頭

これを弾いているのがコントラバスなんですね。
札幌交響楽団での11年間は、自分の中でのいしずえを創る期間で、こんな学生あがりの僕を育ててくれた同僚には本当に心から感謝しているし、僕は札幌も、札幌交響楽団のお客さんも大好きだったので、今でも第2のふるさとと思っています。

そしていよいよ・・・2014年、助川龍が、仙台フィルにやってくるわけですね。

お別れは、この曲。今日のエンディングは僕の師匠の演奏です。
♪ ゲーリー・カー演奏 『マドリガル』

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