仙台フィルコントラバスの助川龍です。TBC東北放送の増子華子です。
りゅうとはなこの低音からこんばんは。

今日のテーマは[バス弾きはつらいよーりゅうのオーケストラ奮闘記」です。
オーケストラの1日を紹介しながらバス弾きの目線ならではの感想を挟んでお伝えしていきたいと思います。オーケストラの一日を皆さんにお話ししながら、僕たちがどんなふうに音楽に取り組んでいるかを聞いて頂けたらと思います。

オケのリハは通常 1日、1時間のコマを4コマ。これが世界基準です。それを3日間やるのが一番しっかりリハーサルを行う定期演奏会のスタイルです。

1公演2時間くらいのプログラムのスケジュール感ですけどリハーサルが3日とれなくて2日間だけの時とか、1日リハーサル!という公演もあって、そうなると限られた時間でこなしていかなきゃいけない難しさがあります。
オケのリハーサルは1分単位で時間管理されていることが多いので、休み時間とかにも首席同士で合わせのできるところを確認しておいたり、指揮者とも雑談がてら会話しておいたりして効率よくリハが出来るように努めています。

余談ですが有名なオペラ、ワーグナーの「ニーベルングの指環」などは、全曲演奏に15時間もかかるんですが、通常のオペラでも3時間超えというものもありますので、舞台装置転換や、衣裳チェンジ、休憩時間も想定してリハーサルをしないといけないとなると通常のオーケストラコンサートのリハーサルより時間がかかることはありますね。

朝は、みんな、それぞれにお家で指ならしやウォーミングアップをしてきたりします。音階をさらう人や、ロングトーンで音出しをしてくる人、だけど、バス弾きはオーケストラの楽器を使っているのでウォーミングアップのためにはまず会場にいかなくてはなりません。

だからバス弾きはたいていリハーサル開始の1時間前には行くのですが1番のり!と思いきや必ずぼくよりも先に着いている人がいるんです。

それは、オーボエ奏者です!!!この番組でもおなじみ西沢さんもその一人。

たぶん過去のエンジョイ!クラシックの放送でもオーボエのリード作りの苦労や会場でのコンディションを調える苦労をお話しされていたと思うんですが、そうやって毎回リハーサル会場には一番乗りして会場のコンディションを確認しているんですね。

バス弾きもつらいよ、ですがオーボエ吹きもつらいよ、ですね。

さて、リハーサルが始まりました。ところがコントラバスの出番は曲が始まってからなんと数十小節もおやすみ!なんてこともざらにあります。一生懸命指揮者を見ていてもすぐにどこだかわからなくなるんです。だからオケのリハーサルの下準備がとても大切!特にバス弾きは必須!スコアという全てのパートの楽譜が載っている楽譜を買って、事前に読み込みます。お休みの後のコントラバスの一撃がより効果的に効くように、思い入れをこめられるように、それはそれは念入りに読み込みます!

あと、終演後も僕らだけ最後までステージに残らなきゃならないんです。この前はなしたけど、松脂がベタベタしているからきちんとふき取って片付けられるような状態にしておくとか、みんなが舞台裏でやることを、僕たちはステージの上でやっているんですね。

ところで、弦楽器って、みんなで弾いてるからちょっとまちがえても目立たないって思うでしょ。でも、実はみんなで音色やタイミングを揃えるのはとても難しいことなんです。そして、たまにでてくるコントラバスだけ!の部分。

リハーサルを進めてるときとかも、どうしても指揮者とコンマス、オケの全体の意見があわなくなるときだってあります。そんなとき、最後尾にいる我々コントラバス奏者は高いところからみんなを眺めて鶴の一声ならぬバスの一音でみんなをまとめる事が出来ることもあるんです。音をよく訊き、話すことよりも聴くことができる包容力こそ、バス弾きの魅力ではないでしょうか!!!まさに、縁の下の力持ちでいて、かつオーケストラを陰で支配しているのがコントラバスということですね!

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